バイクとバイクツーリングの世界に惹かれた、リターンライダーです。 DUCATI Multistrada 1200

白壁に柳のかげが映り、揺れる木々の下には鯉が流れる。
文学青年が、うんちくを述べるような風情の喫茶店のそばには美術館。
中学の美術教科書の挿絵にある、有名な絵画も展示されている。

石橋の上には人力車。
紡績工場の跡地を利用した赤レンガの宿泊施設。
その壁にはアイビー(蔦)が覆う。

各地に小京都はたくさんあるが、ここもそのひとつ。
岡山県、倉敷市。

その美観地区は、休日ともなれば人であふれる。
過去には映画のロケも行われたそうな。
白壁、柳、石橋、川、美術館、赤レンガ、アイビー
がキーワード。

美観地区に徒歩で入り、散策する。
川沿いに進み、「大原美術館」に入館。
ここだけで1~2時間は要する。
「エルグレコ」は喫茶店。過去にタイムスリップした景観。

数々のみやげ物屋を横目に、路地を過ぎる。
その奥には、ここの中心である「アイビースクエア」がある。
前述の紡績工場跡地を利用した施設である。

赤レンガに囲まれたおもむきは、訪れるひとに安堵の気持ちを与える。
中庭にはテーブルと椅子があり、そばには気の利いた店もある。
赤と蔦の緑とテーブルの白のコントラストが映えて、よく写真家が訪れる。

学生時代に写真を撮りにいったことがある。
丁度、モデル撮影をしていた。カメラマンとモデルは1対1で、
和服撮影であった。
ベテラン風の老カメラマンだった。

学生が便乗撮影しても、喜んで仲間入りさせてくれた。
シャッターの音が壁に反射する、静かな空間だった。

数十年たった今も、何も変わるものは無かった。
レンガも、蔦も、テーブルも、それぞれ自分の色を大事に持っていた。

過去と同じ道のりを歩き、レンガ造りの建物を背にしたとき、赤い柱の隅に
和服の袖が見えたような気がした。
そんなわけないよな。とつぶやく。

10月の夕日が照りだし、壁を染める。
次に来るときは、何を見せてくれるのだろう。

楽しみにしつつ、秋の吉備をあとにした。
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