バイクとバイクツーリングの世界に惹かれた、リターンライダーです。 DUCATI Multistrada 1200

BAJA、XJR250を駆り、自動二輪の世界を堪能していた時期。
青春を取り戻すがごとく短距離ツーリングをしていた頃だ。

日帰りツーリングは数知れずこなし、キャンプツーリングがしたいと感じていた。

当時、ツーリングの基本は下道(自動車道以外)だと思い込んでいた。

理由は、様々な景色を垣間見ることができる。そして、金銭面だ。

自動車道を使用すると、とにかくぶっ飛ばすことばかり考えて、
「空気を味わう」「町並みに肌で触れる」楽しみが無いからだ。

特に250ccのオフ車となれば、自動車道は風との戦いとなる。
つらい目をし、高い通行料を払い、くたくたに疲れて、
「快適さはどこにー、何のために走っているんじゃー」とつぶやいてしまう。

山口県へ一泊の初ソロキャンプツーリングの日がやってきた。
ひたすら地道を進む。
近所の駅すら新鮮に見えた。
自意識過剰になり、まわりをきょろきょろしながら走行する。

キャンプ道具を満載して、ポコポコと転がる。
地方の人の表情まで読み取りたくなる。
真のツーリング通とは、下道をいくべし。とばかりに走る。

そのうちオフ車の宿命ともいうべし「尻痛」がやってきた。
いくべし。いくべし。と耐える。

山口県の無料キャンプ場に一泊し、翌日に秋芳洞(鍾乳洞)に到着。
観光の後、帰路につく。

そして再び、「尻痛」の旅がはじまる。
自動車道を横目にひたすら下道を進む。

市街地を通過する際は、スタンディングになり町並みをながめる。
(あたかもベテランがごとく)

動いては、とまり、また動く。
中間地点の広島あたりで左手と左足首がつる。

ひたすらいくべし・・・。
動いては、とまり、また動く。
「通は下をいくべし」と・・・・

昼食で休憩する際に下車する。
腕と足をのばすと生き返った気分になる。

しばらくして午後の部に入る。
信号機との対面ツアーが再開する。
体力は消耗して、くたくた・・・
いったいいくつの信号機をくぐったのだろうか。

地元の県に到達し、市に入り、見慣れた景色が目に入りだす。
まるでマラソンの走破前のような気分になり、
沿道の人を眺めてしまう。

自分の街に着いた。
自宅は目と鼻の先。
信号機はあと何個かな。

「最後の信号機」まで来た。
信号機が「おつかれさん」と言っているようだった。
往復800k強の旅が終わった。

今日もまた、その信号機はなにげに点灯している。
「またいくのかい、下道を」と言いたげだった。
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://nuym.blog95.fc2.com/tb.php/25-54fda0f0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック